スマホがコントロールする街、TOKYO

http://www.youtube.com/watch?v=jRiP7-aclrQ&list=PLA815B0F8E813EE4D&index=12

このCMをご覧になったことがあるだろうか?2013年1月29日、東京のど真ん中、東京タワーの足元にある増上寺で行われたイベント「FULL CONOTROL TOKYO」。これ、世界のジャパニーズポップ・アイコン、きゃりーぱみゅぱみゅの単なるバースデーライブコンサートではない。デジタルテクノロジーを核として、CMと連動している、いわゆる「インテグレーテッド・キャンペーン」だったのだ。

具体的に説明しよう。会場に集まった1500人が手にしたスマートフォン。今回、ステージのライティングのみならず、会場の様々な仕掛け(ホッピングするタクシーや吐き出す水の量やLEDの色が変わる噴水)、さらには東京タワーのライティングまでスマホに搭載されたアプリと同期させたのだ。その様子は、インターネットで中継され、その後、通信キャリア(au)のCMとして地上波で放映された。大容量x超高速ネットワークだからこそ出来た、スマホがコントロールする世界。それをCGではなく、現実世界で表現したものだ。

最先端の技術を駆使し、これまでにないキャンペーンを企画したGLIDERのクリエイティブ・ディレクター、志伯健太郎氏は語る。「今回、日本のPOP ICONであるきゃりーぱみゅぱみゅと最新テクノロジー、それに日本の代表的な建築物であるお寺(増上寺)と東京タワーをかけ合わせてみたかったんです。」「体を通して体験したものは残る。」そうした信念から考えたのが今回のキャンペーン。デジタルテクノロジー(4G LTE)のユーザーがイベントを通して実体験した、その中身がCMそのものになっているところがミソなのだ。地上波で流れるCMは千万人単位の人々の目に触れる。CMに写っているユーザーの体験を、視聴者も疑似体験する。溢れ出るワクワク感、ドキドキ感。こうしたキャンペーン手法はこれまでも海外で見られたというが、今回のキャンペーンは、日本が誇るソフトパワーとデジタルテクノロジーを組み合わせたところが画期的だった。日本のソフトは、Cawaiiファッションやアニメだけでなく、歴史的な建造物などのハードまで幅が広い。又、世界が認める「おもてなし」の心=Hospitalityなど、目に見えないソフトもある。そうしたソフトにテクノロジーを掛け合わせてイベントに仕立て上げる「インテグレーテッド・キャンペーン」の手法は、今後更に進化していくだろう。


携帯ユーザーのほとんどがスマホ保有し、常時高速ネットに接続している時代は直ぐそこまで来ている。そうした時代のCM・キャンペーンのあり方というのはテクノロジーの進化とともに想像もつかない変化を遂げて行くに違いない。
ただし。人間の感性を置き去りにしてテクノロジーだけが先走ってはならない。人々が今まで体験した事のない楽しさ、魂の高揚を感じられる、そうしたキャンペーンが益々求められてくる。これからも、日本のクリエイティブから目が離せない!


第2弾もはじまっているようだ→公式サイトURL:http://www.au.kddi.com/odoroki/