竹中平蔵総務大臣の私的懇談会「通信と放送の在り方に関する懇談会」がまとめた改革案は、与党側の通信・放送産業高度化小委員会(委員長:片山虎之助参議院幹事長)の前に大幅に後退した。22日に正式に合意した内容とは:


NHK改革

衛星チャンネルを削減

子会社の整理・統合

受信料の支払い義務化を検討(罰則は見送り)




NTT分割論議

組織は2010年に検討


もともと竹中大臣は、NTT持ち株会社の廃止を念頭においていたが、完全分割に慎重な自民党に押し切られた。



NHK問題でも、竹中懇では、ラジオと衛星で3チャンネル分削減する、としていたが、衛星のみ1チャンネル削減になった。


その裏で、公共性について、突っ込んだ議論はなされず、NHK改革は形から入るような格好になった。



いずれにしても消化不良、中途半端な感は否めない。わずか半年弱、10階程度の懇談会で全てを論議すること事態無理があったし、拙速だった。もっと時間をかけてやるべきだった。



この合意内容は、7月にもまとまる政府の「経済財政運営の基本方針(骨太方針2006)」に反映される。



いずれにしても放送・通信の融合に関する様々な議論はこれで終わりではない。引き続き、時間をかけて、慎重に検討していかねばならない。